1台あると料理の幅が広がる「圧力鍋」。
でも圧力鍋って結局どれを選べばいいのかすごく悩みますよね。
「値段、容量、機能性、使いやすさ」言い出したらキリがありません。
我が家ではティファールの圧力鍋「クリプソ アーチ」を使っています。
今回は実際にティファールの圧力鍋を使って豚の角煮を作ったのでレビュー記事として紹介したいと思います。
【圧力鍋のメリット・デメリット】
レビューの前に圧力鍋のメリット・デメリットを簡単に確認しておきましょう。
メリット
メリット
- 調理時間の短さ
- 余熱調理ができる
- 食材が柔らかくなる
圧力鍋最大のメリットは、調理時間の短さです。
料理にもよりますが圧力鍋を使えば、通常の調理時間より半分から1/4程度短縮することができると言われています。
圧力鍋は常に密閉状態なので途中で火を止めても数分程度内部は高温を保たれます。
ですから余熱だけでも十分調理することができるので光熱費を節約にも繋がります。
また、高圧状態で調理をするのでブロック肉や魚の骨までも柔らかく調理できます。
デメリット
デメリット
- 中身を確認できない
- 食材が溶けてしまう
調理中に蓋を開けて中身を確認することができません。
ですから途中で味見ができないので味付けの調整ができず、最初の段階で味が決まってしまうことです。
また加熱時間によって野菜など溶けてなくなってしまうことがあります。
使い始めのうちは加熱時間の見極めがポイントとなってくるでしょう。
【ティファール クリプソアーチ レビュー】製品仕様と外観
製品仕様
- サイズ:幅335×奥行236×高さ196mm
- 本体重量:2630g
- 素材・材質:ステンレス、アルミニウム、フェノール樹脂、PBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂、シリコン
- 原産国:フランス
- 容量:4L(2~4人用・白米4合まで)
- 最大調理量:なべの深さの 2/3 まで
- 保証期間:10年(消耗品、部品交換等は除く)
- 付属品:中かご、中かご台、レシピブック
- 対応熱源:ガス、電気プレートコイル、セラミックヒーター、ハロゲンヒーター、電磁調理器(IH)、100V-200V対応
圧力蓋は見た目以上に重いです。
ですから、小さなお子さんなどが持ちあげるのには危険。
一緒に料理をしたりするのであれば、常に様子を見ながら手伝った方が良いかと思います。
圧力ぶたとパッキングです。
使用する際はパッキングをしっかりとはめ込ます。
使用頻度にもよりますが、パッキングは1年に1度の交換が推奨されています。
パッキングの経年劣化により傷み、縮み、亀裂などができてしまうと蒸気もれの原因になります。
クリプソアーチをメインとして使っていくのであれば、パッキングの交換は必須。
圧力ぶたにパッキングがはめ込まれている状態です。
鍋の内側に調理量の目盛りがあります。
圧力調理をするときはこの目盛りを基準にして調理量を決定します。
決められた最大調理量を守らないと適切な圧力調整ができなくなる可能性があり危険です。
調理量の目安
- 通常の料理などは、水分を含めた材料が鍋の高さの2/3まで
- カレーやシチュー、でんぷんが多い野菜でとろみがつきやすいもなどは鍋の高さ1/2まで
- 麺類など分量が増える物は鍋の高さは1/3まで
【ティファール クリプソアーチ レビュー】圧力ぶたの開閉が片手で可能
「クリプソ アーチ」はアーチ状のハンドルを上げ下げするだけでロックの開け閉めが可能。
圧力蓋は360度どの位置でも開閉ができます。
ロックが開いている状態です。
ハンドルが上がっており、フタの両サイドのロックが開いているのがわかります。
ロックが閉まっている状態です。
ハンドルが下がっており、フタの両サイドのロックが閉まっているのが分かります。
ハンドルを上げ下げするだけなので、力が要らず簡単に開閉できますよ。
【ティファール クリプソアーチ レビュー】低圧/高圧の切替
圧力調整おもりをマークにセットするだけで、お料理に合わせて圧力を切り替えられます。
高圧(80kPa)設定の状態です。
かたまり肉や豆などの時間のかかる食材を調理する時に適しています。
魚などは骨までやわらかくすることができます。
低圧(50kPa)設定の状態です。
野菜など煮崩れしやすい食材を調理するときに適しています。
蒸気を排出するときはこのマークに合わせます。
調理後すぐに圧力ぶたを開けたいときは、このマークに合わせて蒸気を排出し圧力を下げてからフタを開けます。
【ティファール クリプソアーチ レビュー】豚の角煮を作ってみる
豚の角煮を作っていきたいと思います。
食材と調味料を入れます。(分量は付属のレシピブックに記載されています。)
フタをしハンドルを下げます。
このとき、操作しやすいように、開閉ハンドルを手前に来るように置きます。
圧力ぶたのロックがしっかりと閉まっているか確認します。
豚肉のかたまりを使用するので、圧力調整おもりを高圧(80kPa)に合わせます。
そして鍋を強めの中火で加熱します。
写真だと少し分かりづらいですが、加熱をしていると最初に真ん中の赤い安全ロックピンが上がります。
しばらくすると圧力調整おもりから蒸気が出始めます。
「シュー」と蒸気が絶えず出始めたら弱火にします。(圧がかかっているので、弱火でも十分調理できます)
ここから加圧時間が始まりますので、レシピに記載されている加圧時間をタイマーで計って調理します。
次に蒸らし調理(自然放置)をします。
加圧時間が終わったら火を止めて、赤い安全ロックピンが下がるまで、そのまま放置します。
火を止めた後も、鍋の中は高温状態なので調理が続いています。
圧力調整おもりから蒸気が完全に出なくなるのと、赤い安全ロックピンが完全に下がるのを確認します。
「●」マークを写真の位置まで動かし、圧力調整おもりを圧力ぶたから取り外します。
ハンドルをあげてロックを解除し、フタを開けると...
鍋の中身はこんな感じに仕上がりました。
豚の角煮の完成です。
お肉もいい感じに柔らかくなって、味もよくしみ込んで美味しかったです。
【ティファール クリプソアーチ レビュー】まとめ
使い始めは操作に慣れない部分もあると思いますが、ロックの開閉や圧力設定の操作が簡単なので一通りの流れを一度覚えてしまえば扱いが楽です。
料理に合わせて圧力を変えられるので、溶けやすい野菜なども低圧で調理すれば溶けずにすみますし、
固いお肉も高圧で調理すれば柔らかく仕上げる事も出来ます。
安全面に関しては、調理中に圧力が基準値以上になった場合、
圧力調整弁、安全弁、パッキングの働きでなべが自動的に中の圧力を一定に保てるように調整する安全システムが作動するようになっています。
さらに安全ピンの働きでふたがしっかり閉まっていない場合は圧力がかからないし、圧力中は絶対にふたが開かない仕組みをしています。
以上の点から非常に安全を配慮した設計になっています。
短時間で安全に美味しく料理を作るならティファールのクリプソアーチを検討してみてください。